先生方の献身的な治療行為には頭が下がります。
急性期の救急が不可欠なのは当然ですが、
亜急性、慢性期への対応、感染症への対策が必要になってきています。
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御心配をおかけいたしましたが、幸い、スタッフ全員、無事でおります。
何せ、未曾有の地震で被害も極めて甚大であり、東北大学病院では薬剤の不足、ガスの供給がないために、滅菌などの機器も作動できず、手術なども今後どうするのか、苦慮している状況にあります。そうとはいえ、幸い水や電気がきているので、他の施設や湾岸の皆さま方に比べれば、本当に幸せだと思います。すでに、地域拠点の石巻赤十字病院には現段階でも600名を超える中等度・重症の患者さんが搬送されており、今後、東北大学病院も含め、本格的な災害後医療に取り組む必要が出てきています。
高速道路は緊急車両のみで物流がストップしています。新幹線も高架が破損しているようで復旧には時間がかかりそうです。交通の手段については、相当な日数が制限されると思います。
加えて、先生も御存知のように、教室や多くの診療科がある医学部3号館は古い建物で、余震発生の可能性もあるため、今は立ち入り禁止のため、私どもも含め、多くの診療科の医局が壊滅状態(医局の状態がコンピューターなども含め、いろいろなものが破損している医局が数多くあり、いまだ後片付けもできていない状況)にあります。
そのため、私たちは検査部も含め、被害が比較的少なかった新病院東4階の感染管理室に常時いる状況です。教室では、感染症診療・感染管理についての対応(中長期も含め)を開始することになり、現在、教室のスタッフで、当面、大学での対応(災害時の感染症対策:医療施設・避難施設での指導、職業感染対策:針先しなども含め)のプランニングをしてもらうとともに、県や市とも連絡をとり、感染症対策の対応も協議することになっております。
阪神淡路大震災の際も、避難民の方々が、疲れや体力低下のために肺炎や気管支炎、感冒など呼吸器感染症を起こすことが多く報告されておりますし、津波や洪水の際には外傷に伴う破傷風やレプトスピラなどの感染症、さらに、ハイチでもコレラなどの発生が報告されるなど、肺炎や創部感染症、感染性腸炎など、今後は避難民の健康管理の中でも「感染症」をいかに管理していくかが大きな問題となってくると思われます。
事実、外来の患者さんにも発熱を訴えて来院される患者さんも増えてきており、入院・外来一般患者さんの感染症、避難民の方の感染症対策:抗生物質などの医薬品の不足や、破傷風トキソイド、アルコールなどの消毒剤の不足、水が出ないのでなかなか手洗いができないことやトイレなどの管理など、問題が山積です。
何せ、私たちにとっても初めての経験ですが、全力で対応していくつもりでおりますので、皆さま方のご支援も含め、何卒よろしくお願い申し上げます。
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